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これは氷の惑星アースと金の惑星ガイアの物語・・・。
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空を仰ぐ銀の鱗は一直線に大樹を目指していた。
それの上に乗る男は綺麗になった大樹を見て「へぇ…」と呟いた。
「イーファが綺麗に見える。 まぁイーファの樹が解放されようがこれからの僕には関係ないけどね」
そして地上を仰ぎ見る。
そこには7つの人影がとぼとぼと歩いてみえる。
「この僕が『望む僕』を手に入れるべく、今までの仮面を脱ぎ捨てる日だっていうのに…。 客人が多いと困るね」
それに答えるように銀の鱗は嘶いた。
「決めたよ、銀竜。 イーファの幹を観劇の所としよう。 あそこなら脇役達の邪魔も入らないだろうからね」
男がそういうと、銀竜はその場所へと一直線に飛んでいく。

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「本当にすまなかった…」
シガンは真剣な眼差しでエーコを見つめ、深々と謝罪した。
それはまだ夕日が沈む一歩手前のことである。
それを静かに見ていた焔の男は深く溜息をした。

 

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「すっかり晴れちゃった…」
呆然とイーファの樹を見ながらエーコは呟いた。
霧を生み出していた魔物は倒れ、イーファの樹から吐き出されていた霧はどんどんと薄れていき、陽が眩しく照らす明るい大地となった。
恐らくこの影響は世界中に溢れていることであろう。

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母なる大樹、イーファの樹。
ドワーフ達からは聖地と崇められ、召喚士達からは母なる樹と呼ばれていた。
そしてここには召喚士達の失敗した召喚獣を封印する地でもあり、普段は封印により立ち入ることすら叶わない。
が、それらの伝承は1人の者によって軽々と破壊されようとしていた。



 

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総合計6人となった一同は木の蔦のようなものの道筋をたどっていく。
「あれ…なんか遠くに大きい樹が…」
「あ、こら!エーコの家はそっちじゃないんだからね! そっちはイーファの樹!」
「…イーファの樹?」
「聖域じゃないのか?」
男二人に質問され、自信気にエーコは言った。
「それはドワーフの人達がそう呼んでるだけで、エーコ達はイーファの樹って昔から呼んでるんだ」
「ふーん…」とジタンは興味がなさそうに言ったが、シガンは少し考え込んでいた。
(『あの人』が作るにしては妙なものだな…。 果たしてあれは『あの人』が作った建築物か、それとも…)

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