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これは氷の惑星アースと金の惑星ガイアの物語・・・。
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「何でこんなところに閉じ込められなきゃならないのよ! ここから出してよ~!」
小さいながらも見事な地団駄を踏んでいる少女は叫んだ。
そのお隣でのんびりと座って冷静にそれを見ている少女。
「ちょっと! なに見てるのよ! 見てるなら、もうちょっとレディに対してクジャって奴に何か言ってやってよね!」
「そんな事言われてもねぇ…。 相手が聞いてなかったらどうするの? こんな所で消費するより、もっと別の所で消費した方がいいと思うよ」
冷静な解析をするフレイアに対し、はぁ と必死に叫んでいたエーコはうなだれた。
「ジタン達、大丈夫かなぁ…」


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西へ西へと進路を取る飛空艇は、やがて忘れ去られた大陸へと到着する。
ジタンとリーズは飛空艇から降りると、クジャに言われたとおりに南へと足を運ぶことにした。
何時着くか分からない道のりを、二人でぽつりと歩いていく。
ふと何かを思いついて、ジタンは「なぁ…」と、リーズに問いかけた。
「魔法が使えない場所ってクジャが言っていたが、それの対処ってどうするんだ?」
「そうですねぇ…。 色々と考えてましたが…」
「って、対処出来るのかよ」
「ええ。 通常の魔法なら使えないですけど、魔力が使えないわけではないと思いますよ。 だから第一に魔力の塊を形に変える。 それが無理なら、武器による追加効果を確実に放たせる。 
私の杖は昔、お世話になった人達から頂いたもので、魔法使用不可がかかってもいいように、強力な攻撃魔法を沢山付属しています。 なので、振りかぶれば…」
「ふ…振りかぶれば?」
刹那、暴風がジタンを襲った。
「うわぁ!」
思わず身をたじろくジタンに対し、にこやかに悪魔のような笑みをしているリーズ。
「なかなか面白いでしょう? この杖。 沢山付属してくれたお陰でランダム性があり、振りかぶる毎に楽しみが増えます」
そんな楽しみが増えるなんて嫌だ、とジタンは率直に言いたかったが、いつもより悪戯心が際立っている緑の堕天使には言えるはずもない。
ただ、心の中で泣くしかないジタンなのであった。

 

 

 

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その男は自室でゆるりとチェスをしていた。
まるで来訪者を駒に仕立てた、人形を操るかのように。
そしてふと、呟いた。
「やっぱり来たんだね。 全て、僕の計算通りだよ…」

 


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うーん、と背伸びするジタン。思わず欠伸をする。
まだ起きたばかりの眼を手指でかく。
刹那、部屋の入口からブランクの大声が聞こえた。
「生きてるかぁ~、ジタン」
「何だ、ブランクか」
「なんだよ、その「何だ、ブランクか」って。 俺じゃなくて女王様の方がよかったか?」
「別に…。 ダガーは?」
「なにやらこそこそと自分の部屋で何かしてたが。 その前に、リーズのお嬢ちゃんが呼んでたぜ。 大公の間に来いってな」
「そっか」といいつつ、ジタンは素早く身支度して、颯爽と大公の間へと足を運んだ。

 


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炎に包まれたアレクサンドリアの城下町。
そこを己のテリトリーのように歩き回る霧の魔獣。
そんな魔獣たちに囲まれた二人の騎士がいた。

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