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これは氷の惑星アースと金の惑星ガイアの物語・・・。
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静かに『フレア』は目を覚ました。
その目の前には久しぶりに見る最も大好きなヒトの姿。
【お早う。 良く眠れたかい?】
頭の中に響き渡る声に懐かしいと思いながらも、そのヒトの腕を握り締める。
珍しい『フレア』の行動にそのヒトはきょとんとした顔をしている。
そんなヒトに対し、『フレア』はチカラを込めてこう言った。
「お願い、リヴァ。 もう一人の私が壊れそうなの!」

 

 

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うーん、と背伸びするジタン。思わず欠伸をする。
まだ起きたばかりの眼を手指でかく。
刹那、部屋の入口からブランクの大声が聞こえた。
「生きてるかぁ~、ジタン」
「何だ、ブランクか」
「なんだよ、その「何だ、ブランクか」って。 俺じゃなくて女王様の方がよかったか?」
「別に…。 ダガーは?」
「なにやらこそこそと自分の部屋で何かしてたが。 その前に、リーズのお嬢ちゃんが呼んでたぜ。 大公の間に来いってな」
「そっか」といいつつ、ジタンは素早く身支度して、颯爽と大公の間へと足を運んだ。

 


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炎に包まれたアレクサンドリアの城下町。
そこを己のテリトリーのように歩き回る霧の魔獣。
そんな魔獣たちに囲まれた二人の騎士がいた。

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イーファの樹の下の攻防から2日。
ビビは久しぶりにアレクサンドリアの城下町を探索していた。
パックと出会い、ここから旅が始まったが、それから何も変わっていない町並み。
だが、これから起こる世界すら驚愕し、震えるような出来事をビビはまだ知らなかった。

 

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「ここが…ジタン達が言っていた沼地か…」
周囲を見てシガンは溜息をついた。
辺り一面沼に覆われているフォッシンル・ルーの出口。
確かに沼地だとは聞いていたが、これ程とは思ってもみなかった。
慣れない沼地に足を取られながらもシガンは歩いていると、疾風が通った。
否、それは疾風ではない。一瞬一瞬をよく見てみると…。
「サクリティス…リヴァイア!」
燃えるような瞳に尾まである鬣…間違いない。フレアの内に宿る炎獣だ。
炎獣は咆哮をあげながら、北へと駆けて行ってしまった。
それを必死に歩いて追いかけようとする一人の女性の姿をシガンは見つけた。
「どういうことだ。 リーズ」
意外な人物にリーズは驚愕した。
「貴方は…!」
「フレアを迎えに来たのだが。 何故、サクリティスになって走っていった? 一体何があった?」
「迎えに…?」と言うリーズの疑問にシガンは「向こうでジタン達と出会った、といえば話は早いか?」と答える。
「!! そうですか…あの人達と出会ったのですね」
実は… とリーズはほんの10分前の出来事を話し始めた。

 

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